MLB、プロ野球ともに6月・7月に無観客で開幕を目指す方向のようですが、野球観戦ができないゴールデンウィークはなんとも冴えないものです。
もう7年前になりますが、2013年4月1日のWashington Natinalsの開幕戦を振り返りたいと思います。
Natinalsは前身のMotreal Exposが2005年に首都ワシントンD.C.に移転して以降低迷が続いていましたが、前年の2012年についにナショナルリーグ東地区優勝のタイトルを獲得します。ポストシーズンでは地区シリーズ第5戦でCardinals相手に勝利までストライクあと1球というところから逆転負けを喫し、雪辱に燃えるシーズンでもありました。
2013年は前年デビューしたスーパースター ブライス・パーパーとエース スティーブン・ストラスバーグの投打の看板が軸となり、スポーツイラストレイテッドのMLB開幕特集でもWorld Series優勝筆頭候補に挙げられていました。表紙にはMr.Octoberの文字とともにガラスを剛速球でガラスをぶち破るストラスバーグ、特集の先頭ページにはRaysを破って優勝するワールドシリーズ優勝までのポストシーズン予想と、ハーパーの力強い後ろ姿が掲載されています。
ストラスバーグがまさにミスター・オクトーバーとしてナショナルズをワールドシリーズ優勝に導くのはこの6年後の2019年。この表紙を見るとあらためて感慨深いものがあります。
オフシーズンには名称デイビー・ジョンソンが2013年シーズンについて
"World Series or Bust"(ワールドシリーズ制覇、さもなくば破滅だ(意訳))と発言、チーム、ファンにとっても非公式のモットーになり、2013年シーズンへの期待は大きく盛り上がっていました。そもそもエースのストラスバーグは2012年シーズンはトミー・ジョン手術明けのため160イニングまでの制限があり、ポストシーズンに投げていませんでした。もし、2012年のポストシーズンでストラスバーグが投げていれば、地区シリーズも突破し、そのままワールドシリーズも制覇できたかもしれないという思いがファンの中にもありました。
こちらはフリーペーパーの表紙です。
試合前のセレモニーでは2012年の地区優勝のボードの序幕が行われます。首都ワシントンD.Cのチームとしては実に79年ぶりのポストシーズン進出、ナショナルズとしては初のタイトルですから、ファンの喜びもひとしおです。
そして国歌斉唱。国歌斉唱をライブで聞けるのもMLBの魅力の一つです。
はい、でっかい国旗も広げます。とにかく、みんな星条旗大好きです。
そして、試合の方はというと、マーリンズ相手にハーパーがホームラン2本、ストラスバーグが7回3安打無失点と理想的なスタートを切りました。
https://www.baseball-reference.com/boxes/WAS/WAS201304010.shtml
ハーパーの2本のホームランです。特に2本目は凄まじい打球です。開幕戦なのに、観客席からMVPコールが沸き起こりました。
翌日のワシントンポスト
こちらもワシントンポスト。渾身のジャンプをする男の子。野球を観に行く喜びがあふれています。アメリカの新聞は写真がいいですね。
それにしても開幕が待ち遠しい。コロナ早く収まるといいですね。