アメリカ野球紀行

MLBのボールパーク、歴史を中心に紹介していきます。

旧ヤンキースタジアム(Yankee Stadium 1923)

2008年の夏、シカゴ→オマハ→ニューヨークと動きました。この年がラストイヤーの旧ヤンキースタジアムです。今は、建設された年を加えてYankee Stadium 1923と記載されていますね。老朽化のため1974~1975年にかけて建て直されているので、二代目なのですが、建て直しによって完全に別の球場とする場合もあれば、1923年~2008年で一つの球場とする見方もあるようで、ちょっと複雑です。ラストシーズンのパッチも1923~2008と表記されています。

 

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ヤンキースタジアムは、先代とそっくりの球場だと思ってましたが、改めて写真を見ると、画素数のせいもあるかもしれませんが、やはり古めかしい雰囲気が漂っていますね。松井選手がワールドシリーズを振り返る番組に出演されていた際、今のヤンキースタジアムよりも観客の声に包まれる感じが強くて迫力があると言っていました。

 

 

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スタジアムの概要・歴史です。

【利用期間】1923年~2008年 

【歴史とトピックス】

1923年4月18日 Red Sox戦でこけら落とし。3回裏に1点を先制した直後にベーブ・ルースヤンキースタジアム第1号となる3ラン。4-1でYankeesが勝利。さすがにルース、球場第1号を放っているのですね。

 

1927年9月30日 Senators戦でベーブ・ルースが自身の持つ記録を更新する60号ホームラン。2-2で迎えた8回裏の決勝アーチ。相手投手Tom Zacharyは1929年にYankeesの投手として12勝0敗。無敗の投手の最多勝として今も残る記録。

 

1929年4月18日 Red Sox戦 球団史上初めて背番号のついたユニフォームでYankeesが試合を行う。開幕戦のこの日、1回裏にRed Ruffingからベーブ・ルースがホームラン。打順で背番号をつけたため、当時3番を売っていたルースの背番号は3になった。

尚、この年からIndiansとYankeesが背番号付ユニフォームを採用したが、Indiansはホームのユニフォームのみであったため、MLB史上初の背番号付ユニフォームを採用した球団はYankeesと記載される場合がある。

ホームだけでもつけてるのだから、Indiansも含めていいと思いますけどね。Indiansは4月16日に本拠地League Park で試合を行い、本来この日が開幕予定のYankeesの試合は雨で流れたため、背番号付ユニフォームで最初に試合を行ったのはIndians。背番号をつけて最初にホームランを打った選手はIndiansのこの年デビューのEarl Averillで背番号5。

 

1939年7月 4日 この年の4月30日の試合で2130試合連続試合出場を終わりにしたルー・ゲーリックの引退セレモニー。試合は8-4でYankeesがTigersに勝利。勝利投手Red Ruffing。

 

1956年10月8日 Brooklyn Dodgers相手のワールドシリーズ第5戦Don Larsenがワールドシリーズ唯一の完全試合。3連勝で3勝2敗としたYankeesは第7戦に勝利し、ワールドシリーズ制覇。

 

1961年10月1日 Red Sox戦でRoger MarisがTracy Stallardからルースの記録を破るシーズン61号ホームラン。シーズン最終戦163試合目(4月22日にボルティモアで行われたダブルヘッダー第2戦が5-5の引き分けとなったため、Yankeesは163試合となった。)とギリギリでの新記録。1-0での勝利に貢献するホームラン。

 

 1977年10月18日 Dodgers相手のワールドシリーズ第6戦、Reggie Jacksonが3打席連続(しかも全て初球)ホームランの活躍でYankeesがワールドシリーズ制覇。Dodgersが3-2と1点リードした4回裏にまずは逆転2ラン、5回裏にダメ押し2ラン、8回裏には勝利を決定づけるソロホームラン。8-4の勝利の中で5打点を挙げる大活躍。

 

2008年9月21日 Yankee Stadiumの最終戦。この年のヤンキースの最終戦ではなく、156

試合目でした。4月16日の首位を最後に3~5位と


下位を低迷。Yankee Stadiumの最終年にポストシーズンに進出することは叶いませんでした。それでも最終戦ヤンキースがOrioles相手に意地を見せて7-3と快勝。最後の勝ち投手はAndy Pettitte、最後のホームランはJose Molina。最終回はセーブがつかない場面ながら、Mariano Riveraが締めました。
尚、Yankee Stadium最後の三塁打はOriolesの6番センターAdam Jones 。なかなか調子が上がってきませんが、そんな凄い選手が今日本にいるのですよね。