アメリカ野球紀行

MLBのボールパーク、歴史を中心に紹介していきます。

ミルウォーキー・カウンティ・スタジアム(Milwaukee County Stadium)

ミラー・パークが開場するまでBrewersの本拠地として使われていてたミルウォーキー・カウンティ・スタジアム(Milwaukee County Stadium)です。

今のBrewersにとってはミルウォーキーにおける最初の本拠地になります。

ミラーパークのすぐ隣にあり、現在はHelfaer Fieldという野球場が建っています。ここでは、少年野球やソフトボールの試合をMLBクラスの音響・スコアボード・グラウンドで楽しむことができます。

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ミラー・パークとの位置関係が分かる写真はたくさん残されています。

https://www.ballparksofbaseball.com/ballparks/milwaukee-county-stadium/

壮麗な新球場の建設見ながら、野球を観るのは楽しそうですね。日本でこの状況は東京ドーム建設時の後楽園ぐらいですかね。なかなか土地もないので仕方ないですが、だいたい離れたところに新球場造られますから。

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初代Milwaukee Brewers(現Baltimore Orioles)の記念碑です。写真撮って満足していましたが、碑文を読むMilwaukeeのホテルRepublican houseでAmerican Leagueが発足したという重要なことが書かれていますね。
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Milwaukee Bravesの記念碑です。1957年のワールドシリーズ優勝を称えるとともに、

最初の試合、最後の試合の選手・関係者、歴代の監督、コーチの名前が刻まれています。

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カウンティスタジアムにおけるハンク・アーロンの最後のホームラン(755号)が落ちた地点です。

http://stadiumpage.blogspot.com/2010/02/stadium-remains-part-four-milwaukee.html

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試合前にたまたまシアトルから野球を観に来た中国系の女性と話す機会があり、ハンク・アーロンのホームランが落ちたあたりにマーカーがあるらしいよと教えてくれました。スマホで検索するも、どうやらマーカーは残されていないものの、写真などから判断するに、手前の黄色いラインの切れ目付近だろうと思われます。それにしても、みなさん試合前に駐車場でバーベキュー、楽しそうです。

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【利用期間】1953年~2000年

 

【歴史とトピックス】

1953年4月6日 Milwaukee Braves - Boston Red Soxのスプリングトレーニングゲームでこけら落とし

1953年4月14日 First Game 

Milwaukee Braves 3 - St. Louis Cardinals 2 

Warren Spahnが10回2失点で勝ち投手。10回裏、Bill BrutonのサヨナラホームランBraves勝利。ボールパーク最初のホームランがサヨナラホームランという劇的なオープニング。Bill Brutonは27歳にして、MLBデビュー戦。1番センターで出場。なんとこの年唯一のホームラン。ここからレギュラーに定着し、1964年38歳までプレーし1651安打。

1954年8月 Sports Illustrated創刊号で同球場におけるEddie Mathewsの打席が表紙を飾る。

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1957年、1958年と2年連続でBraves vs Yankeesのワールドシリーズ。57年はBravesがYankee Stadiumでの第7戦に勝利し、ワールドシリーズ初、そして唯一の優勝。以降、Milwaukeeが本拠地のMLBチームはワールドシリーズを制覇していない。つまり、Milwaukeeでワールドシリーズの優勝が決まったことは一度もない。

1960年9月16日 Warren Spahnが対Philies戦でノーヒットノーラン

1961年8月11日  Warren Spahn 対Cubs戦で300勝目(史上13人目)

1965年9月22日 Milwaukee Bravesの最終戦Dodgers相手に延長11回、6-7と惜敗。

1967年、MLBチームの誘致を考えていたMilwaukeeのビジネスマン、バド・セリグ(Bravesの株式も一部保有していた)はエキシビジョンゲームとしてWhite Soxの試合開催にこぎつけ、5万1千人の観客動員に成功。

1968年5月15日 Chicago White Sox - California Angels戦 観客23,510人 Angels 4-2で勝利。尚、この試合で後に巨人に来るClyde Wrightが投手ながら代走出場。この年White SoxはMilwaukee County Stadiumで9試合の主催試合を行い264,297人の観客を集める一方、シカゴでは72試合で 539,478人の観客動員に留まった。

1969年 White Soxは11試合のホームゲームを主催し、198,211人の観客を集めた。シカゴでは70試合で391,335人。

1970年 セリグが買収したSeattle PirotsがMilwaukee Brewersとして移転

1970年4月7日 Brewersとしての最初の試合California Angelsに0-12と大敗。勝利投手Andy Messersmith。開幕2連戦でホームランは出ず、第一号は4月16日のRoyals戦、一塁手Greg Goossenが放った。Greg Goossenはシーズン途中にWashington Senatorsに移籍し、引退。これが最後のホームランだった。

1976年7月20日 Royals戦でハンク・アーロン最後のホームラン755号。(相手投手Dick Drago )

https://www.youtube.com/watch?v=pVNGayDvt90

www.youtube.com

 

2000年9月28日 最終戦(対Cincinnati Reds)1-8でBrewersは最終戦を飾れず。最後のホームランはRedsのSean Caseyの2ランホームラン。