アメリカ野球紀行

MLBのボールパーク、歴史を中心に紹介していきます。

スーベニアカップ・コットンキャンディー

アトラクションにはイマイチ力が入っていない印象だったRangersですが、スーベニアカップは見たことがないような立派なものを用意してくれていました。

MLBの球場では飲料を買う際に一番大きなサイズのカップを、選手のイラストなどを入れたお土産用のスーベニアカップとして売っています。

昨年のGlobe Life Park in Arlingtonでは、通常のスーベニアカップではなく、下の写真のような、ドイツ風の蓋付きビールジョッキ仕様のスーベニアカップで売られていました。ソフトドリンクだけでなく、ビールをこれで買うこともできました。プラスチックに色をつけているだけですが、色むらもあってなかなか凝っています。球場の最終年グッズもあまり物欲をそそられるものがなかったのですが、この一点に力を入れてきたのには驚きました。やればできるじゃないかテキサス!(テキサスの皆さん失礼しました)

因みに蓋が邪魔で、飲みにくかったです。。。

f:id:Beautifulballparks:20200621201355j:plain

 

それからこれは私は買わなかったのですが、球場で売られていたコットンキャディーです。よく売られているのですが、野球見る時に綿菓子ってそんなに合うのかなといつも首をかしげています。しかも、子供だけではなくて、割と大人の男性が飼っているんですよね。私も甘いものは好きなので、球場でヘルメットアイスくらいは買うのですが、コットンキャンディーは謎です。今度行けたら買ってみようかな。

f:id:Beautifulballparks:20200624210431j:plain

この時も大人が買ってました。

f:id:Beautifulballparks:20200624210446j:plain




 

Rangersのアトラクション

MLBの試合中のアトラクションは、

 

球団毎に違います。

Yankees、Red Sox、Cubsなどの伝統のあるチームは着ぐるみのホットドッグを走らせもせず、選手紹介のアナウンスも淡々としているし、出囃子の音楽をかけたりもしません。オールドファッションで大人っぽい感じです。一方新しい(といっても5,60年の歴史も含めて)球団は、DJ調の選手紹介、毎イニング間にお客さんを巻き込んでのアトラクションなど、エンターテイメント性を強化しています。

それぞれ個性なので、私はどちらも好きです。

さて、Rangersは1972年にダラスに移転してきた、新しい球団(もうすぐ50周年ですけどね)なのですが、他の球団と比べると、ダサいのですよ。アメリカ人の感覚は分からない度、テキサスってこういうところが田舎なのかなと思いながら見てました。

そういえば、Rangersには馬のマスコット(さほどデフォルメされてない馬がユニフォーム着てるだけ)がいるはずなのに、二日間見かけませんでした。

 

これは、斬新で見ていて楽しかったです。選手紹介時に選手の顔を書いていくアニメーション。元ホークス松中選手に似てますが、Rougned Odor選手。

f:id:Beautifulballparks:20200621163118j:plain

 

ホットドッグレースは、ただの色付きの円形の着ぐるみ。スポンサーはGolden Chickというファーストフードのお店のようです。お姉さんが持っている旗に描かれているマスコットの鳥に色つけて走らせるくらいのことはしてほしいかなあ。

f:id:Beautifulballparks:20200621163141j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200621163158j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200621163228j:plain

 

Rangersの選手がホームランを打つと、センターバックスクリーン下に旗を持ったお姉さんが登場します。旗かざして終わりです。運動会じゃないんだから、もう少し何かあってもいいような。。。

f:id:Beautifulballparks:20200621163249j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200621163303j:plain

 

 

スラッガー 2020年7月号

スラッガー 2020年7月号

 

 

ノーラン ライアン(Nolan Ryan)像

センター後方に設置されている、Texasが生んだ最高の投手ノーラン ライアン像です。

ライアン氏がRangersのCEOを務めていた時は、この銅像の近くにライアン氏が経営するノーラン ライアン ビーフ直営のお店がハンバーガーなどを売っていたのですが、ライアン氏がAstrosに移ったためか、なくなっていました。この銅像は新球場のどこに設置させるのでしょう。

いつか、またお目にかかりたいです。

f:id:Beautifulballparks:20200612225454j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200612230116j:plain

 

Rangers 6 - Athletics 8 (2019/9/14)

テキサスでも2試合観戦しましたが、1試合目です。Athletics、Rangersともに魅力的な打線です。史上初100単打よりも先に100本塁打の快記録を達成したRangers の若き大砲ギャロが7月下旬に骨折のため離脱したのが残念でした。あと、ハンター ペンスの打席も見たかったけど、試合前の練習で見たのみというのも、旅程にテキサスを組み込んだ中では痛かったです。球場内をぐるぐる回らずにいれば、ペンスのサインももらえたかもしれなかったのも心残りです。

https://www.baseball-reference.com/boxes/TEX/TEX201909140.shtml

f:id:Beautifulballparks:20200616224539p:plain

 

f:id:Beautifulballparks:20200616224857p:plain

この日の勝利でAthleticsは5連勝。このままワイルドカード首位をキープしました。

ワイルドカードゲームでは、Raysの一発攻勢とチャーリー モートン好投の前に敗れ去りましたが、9月のAthleticsはやはり面白い。

f:id:Beautifulballparks:20200616225514p:plain

 

Rangers先発はMinor
f:id:Beautifulballparks:20200613221203j:plain

A'sの3番Chapman、ネクストバッターズサークルにはOlson。一、三塁に生え抜きの長距離砲がいて、3、4番を打つというオーソドックスな打線は魅力です。

f:id:Beautifulballparks:20200613221218j:plain

Astrosのサイン盗みを告発したFiers

f:id:Beautifulballparks:20200613221243j:plain

 

アジア出身で最高の外野手としての地位を10年近く保持するShin Soo Choo。この日は1番DH。昨年は自己最多の24本塁打とまだまだ元気です。

f:id:Beautifulballparks:20200613221308j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200613221328j:plain

90年代の韋駄天デライノ デシールズの息子Delino DeShields, Jr. やはり快速。 

f:id:Beautifulballparks:20200613221346j:plain

Paul Blackburn

f:id:Beautifulballparks:20200613221410j:plain

3回表Chapmanの33号ホームラン。

f:id:Beautifulballparks:20200613221441j:plain

今やRangersの顔Elvis Andrus

f:id:Beautifulballparks:20200613221505j:plain

Luke Farrell

f:id:Beautifulballparks:20200613221530j:plain

6回表Matt Olsonの34号ホームラン。 ネクストには2018年アメリカンリーグ ホームラン王のKhris Davis。やはりいい打線です。

f:id:Beautifulballparks:20200613221613j:plain

Rougned Odorのこの打球はビデオ判定に持ち込まれました。

f:id:Beautifulballparks:20200613221636j:plain

2008年にRedsで17勝を挙げたEdinson Vólquezも35歳の昨年は中継ぎを務めていました。

f:id:Beautifulballparks:20200613221659j:plain

左の変則Jake Diekman

f:id:Beautifulballparks:20200613221723j:plain

ブルペンが観客から見える位置にある球場はいいですね。

f:id:Beautifulballparks:20200613221743j:plain

Globe Life Park in Arlingtonも残り7試合を残すのみ。その割にお客さん入ってない。名残惜しくないのか。。。

f:id:Beautifulballparks:20200613221814j:plain

Shawn Kelley

f:id:Beautifulballparks:20200613221832j:plain

Khris Davis

f:id:Beautifulballparks:20200613221851j:plain

2019年25セーブを挙げたLiam Hendriks

いくつかの球場でDAZNの広告が流れていました。

f:id:Beautifulballparks:20200613221910j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200613221931j:plain

 

GLobe Life Field

ミルウォーキーに行く前にはテキサスのアーリントンに2泊いたしました。

 

まずは2020年こけら落とし予定の新球場GLobe Life Fieldから。

無事に今シーズンオープンできるでしょうか。

2019年9月に訪れた時は、Globe Life Park in Arlington(名前が似てますが前球場)の隣に建設中でした。

こちら公式ページの完成予想図です。

https://www.mlb.com/rangers/ballpark/globe-life-field/galleries

f:id:Beautifulballparks:20200612224914p:plain

 

下は2019年9月の写真です。

ここから建物完成させて、芝植えて、内装仕上げて4月に間に合うのかなと思ってましたが、3月には完成してましたね。高層ビルもそうですけど、建物って仕上げの段階はすごいスピードで造られていきますね。テキサスの夏は暑いので、可動式ドームが最適だと思います。

 

 

f:id:Beautifulballparks:20200611230745j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200611230802j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200611230816j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200611230833j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200611230852j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200611230910j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200611230947j:plain

 

ミルウォーキーのダウンタウン

やっとプロ野球が開幕しましたね。MLBも揉めてはいますが、開幕に向けての交渉も進んでいます。

 

さて、ミルウォーキーに旅行に行きたい方ってあまりないですよね。。。私も大リーグなかったら、多分行ってないし。好きな方にとっては、ミラーのビール工場見学とかハーレーダビッドソン本社の博物館見学など楽しいでしょうね。

シカゴから鉄道で1時間くらいなので、シカゴに行ったついでにAmtrakに乗りたい方にもちょうどよい場所だと思います。

 

今回初めてのミルウォーキーダウンタウンでしたが、ぶらぶら歩いて観光していました。古い建物が多いので、見ているだけで楽しめます。

f:id:Beautifulballparks:20200609200204j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200609200230j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200609200252j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200609200313j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200609200336j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200609200357j:plain

これは現代美術館。特に見たい展示がなかったので、外から撮影しただけです。

f:id:Beautifulballparks:20200609200422j:plain

 

 

地球の歩き方 B25 アメリカ・ドライブ 2020-2021
 

 

ミルウォーキー・カウンティ・スタジアム(Milwaukee County Stadium)

ミラー・パークが開場するまでBrewersの本拠地として使われていてたミルウォーキー・カウンティ・スタジアム(Milwaukee County Stadium)です。

今のBrewersにとってはミルウォーキーにおける最初の本拠地になります。

ミラーパークのすぐ隣にあり、現在はHelfaer Fieldという野球場が建っています。ここでは、少年野球やソフトボールの試合をMLBクラスの音響・スコアボード・グラウンドで楽しむことができます。

f:id:Beautifulballparks:20200605173959j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200605174022j:plain

f:id:Beautifulballparks:20200605174050j:plain

ミラー・パークとの位置関係が分かる写真はたくさん残されています。

https://www.ballparksofbaseball.com/ballparks/milwaukee-county-stadium/

壮麗な新球場の建設見ながら、野球を観るのは楽しそうですね。日本でこの状況は東京ドーム建設時の後楽園ぐらいですかね。なかなか土地もないので仕方ないですが、だいたい離れたところに新球場造られますから。

f:id:Beautifulballparks:20200605175606p:plain

初代Milwaukee Brewers(現Baltimore Orioles)の記念碑です。写真撮って満足していましたが、碑文を読むMilwaukeeのホテルRepublican houseでAmerican Leagueが発足したという重要なことが書かれていますね。
f:id:Beautifulballparks:20200605174126j:plain

 

Milwaukee Bravesの記念碑です。1957年のワールドシリーズ優勝を称えるとともに、

最初の試合、最後の試合の選手・関係者、歴代の監督、コーチの名前が刻まれています。

f:id:Beautifulballparks:20200605174222j:plain

 

カウンティスタジアムにおけるハンク・アーロンの最後のホームラン(755号)が落ちた地点です。

http://stadiumpage.blogspot.com/2010/02/stadium-remains-part-four-milwaukee.html

f:id:Beautifulballparks:20200605181706p:plain

試合前にたまたまシアトルから野球を観に来た中国系の女性と話す機会があり、ハンク・アーロンのホームランが落ちたあたりにマーカーがあるらしいよと教えてくれました。スマホで検索するも、どうやらマーカーは残されていないものの、写真などから判断するに、手前の黄色いラインの切れ目付近だろうと思われます。それにしても、みなさん試合前に駐車場でバーベキュー、楽しそうです。

f:id:Beautifulballparks:20200605174935j:plain

 

【利用期間】1953年~2000年

 

【歴史とトピックス】

1953年4月6日 Milwaukee Braves - Boston Red Soxのスプリングトレーニングゲームでこけら落とし

1953年4月14日 First Game 

Milwaukee Braves 3 - St. Louis Cardinals 2 

Warren Spahnが10回2失点で勝ち投手。10回裏、Bill BrutonのサヨナラホームランBraves勝利。ボールパーク最初のホームランがサヨナラホームランという劇的なオープニング。Bill Brutonは27歳にして、MLBデビュー戦。1番センターで出場。なんとこの年唯一のホームラン。ここからレギュラーに定着し、1964年38歳までプレーし1651安打。

1954年8月 Sports Illustrated創刊号で同球場におけるEddie Mathewsの打席が表紙を飾る。

f:id:Beautifulballparks:20200605202048p:plain

1957年、1958年と2年連続でBraves vs Yankeesのワールドシリーズ。57年はBravesがYankee Stadiumでの第7戦に勝利し、ワールドシリーズ初、そして唯一の優勝。以降、Milwaukeeが本拠地のMLBチームはワールドシリーズを制覇していない。つまり、Milwaukeeでワールドシリーズの優勝が決まったことは一度もない。

1960年9月16日 Warren Spahnが対Philies戦でノーヒットノーラン

1961年8月11日  Warren Spahn 対Cubs戦で300勝目(史上13人目)

1965年9月22日 Milwaukee Bravesの最終戦Dodgers相手に延長11回、6-7と惜敗。

1967年、MLBチームの誘致を考えていたMilwaukeeのビジネスマン、バド・セリグ(Bravesの株式も一部保有していた)はエキシビジョンゲームとしてWhite Soxの試合開催にこぎつけ、5万1千人の観客動員に成功。

1968年5月15日 Chicago White Sox - California Angels戦 観客23,510人 Angels 4-2で勝利。尚、この試合で後に巨人に来るClyde Wrightが投手ながら代走出場。この年White SoxはMilwaukee County Stadiumで9試合の主催試合を行い264,297人の観客を集める一方、シカゴでは72試合で 539,478人の観客動員に留まった。

1969年 White Soxは11試合のホームゲームを主催し、198,211人の観客を集めた。シカゴでは70試合で391,335人。

1970年 セリグが買収したSeattle PirotsがMilwaukee Brewersとして移転

1970年4月7日 Brewersとしての最初の試合California Angelsに0-12と大敗。勝利投手Andy Messersmith。開幕2連戦でホームランは出ず、第一号は4月16日のRoyals戦、一塁手Greg Goossenが放った。Greg Goossenはシーズン途中にWashington Senatorsに移籍し、引退。これが最後のホームランだった。

1976年7月20日 Royals戦でハンク・アーロン最後のホームラン755号。(相手投手Dick Drago )

https://www.youtube.com/watch?v=pVNGayDvt90

www.youtube.com

 

2000年9月28日 最終戦(対Cincinnati Reds)1-8でBrewersは最終戦を飾れず。最後のホームランはRedsのSean Caseyの2ランホームラン。