アメリカ野球紀行

MLBのボールパーク、歴史を中心に紹介していきます。

ヤディア・モリーナ(Yadier Molina)

Cardinalsの正捕手ヤディア・モリーナです。

2004年にMLB昇格。2005年から2019年時点でなんと15年にわたりCardinalsの正捕手として活躍しています。2020年が契約最終年。最近2021年もプレーしたい意向を表明してくれいてるのは嬉しいところです。

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捕手王国プエルトリコ出身です。アメリカの自治領であるプエルトリコは、名捕手を

たくさん輩出しています。調べてるんですけど、理由が分からないんですよね。年によっては30球団のうち10球団以上の正捕手がプエルトリコ出身の時もあるんですよ。

ベンジー、ホセと二人の兄もMLBのキャッチャーで、3兄弟でMLBの正捕手を務めるとかなかなか出ないですよね。

 

ヤディア・モリーナはとにかく見ていて楽しい選手ですね。試合を支配してしまうんですよ。9-8でCardinalsが勝った試合も目立っていました。9回表にクローザーのキンブレルからいきなり初球を同点ホームランとしたこともありますが、ピンチの時にマウンドに行って間を取ることで、防いだ失点もあったと思います。リードする投手が不調でも、失点を少しでも防いだ結果が、9-8なんだと思いました。

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キンブレルから同点ホームラン

モリーナは2013年のWBC準決勝でプエルトリコ代表として日本代表と対戦し、若く実績のない投手をリードし、3-1で日本を破った試合も印象に残っています。打者に考える暇を与えない、短いタイミングで次々と投球させたかと思うと、勝負どころでは長い間を使ったり、変幻自在に時間を操り、日本打線を抑えた姿には感銘を受けました。

 

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ネクストでも風格。37歳捕手ながら打順は5番

試合中は相手チームの選手や審判とのコミュニケーションをかかしません。この日のCubsのカラティーニもプエルトリコ出身のキャッチャー。

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相手の捕手ともお話してます。

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打者ともコミュニケーション

これは初回、一死一二塁の場面で4番カイル・シュワーバーを迎えた場面。異変を感じたのか、打席の途中でマウンドに駆け寄ります。しかも、わざわざ投手ハドソンに対してセンター側にゆっくり回り込んで時間を稼ぎました。結果的にシュワーバーは四球。続くゾブリスト、カラテイーニに対して連続押し出しでしたが、リスクを感じたらすぐ摘み取りに行く嗅覚と対応力は凄まじいものがあります。

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センター側に回り込んで間を長く取る

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投手交代では普通の位置に



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ホームランの瞬間は写せませんでしたが、7回の投手ゴロ

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抑えのマルティネスと勝利のタッチ