アメリカ野球紀行

MLBのボールパーク、歴史を中心に紹介していきます。

火の玉投手 ボブ・フェラー(Bob Feller)像

プログレッシブ・パークのメインゲートであるセンター後方の入り口には、ボブ・フェラー(Bob Feller)の銅像が飾られています。

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1936年17歳の若さでデビュー、Indians一筋に1956年まで投げ、266勝。真珠湾攻撃の翌日に入隊志願し、全盛期と言ってもよい1942年から1945年の終戦までの記録にブランクがなければ、もっと大きく数字を上積みできたことでしょう。従軍中は主に戦艦アラバマに乗船していました。

日本では火の玉投手のニックネームで知られていますが、アメリカでも"The Heater from Van Meter"、"Bullet Bob"、"Rapid Robert"と剛速球投手らしい愛称で呼ばれていました。現代の最高速投手並みの速球を投げていたのではないかとも言われており、テッド・ウィリアムスも対戦した投手の中で最も速かったと言っているようです。

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1948年はフェラーとしてはもの足りない19勝ながら、チームをワールドシリーズに導きます。IndiansがBoston Bravesを下したワールドシリーズでは、好投報われず勝ち投手にはなれませんでしたが、以来Indiansがワールドシリーズに勝っていないこともあり、今もIndians史上最高の選手として輝いています。

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ニックネームにもあるとおり、 アイダホ州のVan Meterという小さな町の出身です。映画フィールド・オブ・ドリームスのロケ地であるダイアーズビルから100キロほど離れた場所で、やはり似たようなトウモロコシ畑が広がる中で育ったのでした。

そこにはBob Feller Museumもあったのですが、2010年にフェラー氏の逝去後に訪問者が減り、2015年に閉館。市役所に立て替えられ、展示品の一部は飾られているということです。今調べていて閉館に気づきました。いつか行きたいと思っていたのに。アメリカの方はすごく歴史を大切にしている印象なのですが、小さな街の博物館となると運営が難しいのですね。