アメリカ野球紀行

MLBのボールパーク、歴史を中心に紹介していきます。

アーニー・バンクス(Ernie Banks)像

アーニー・バンクス(Ernie Banks)の銅像です。写真イマイチです。。。

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2015年に94歳でお亡くなりになりましたが、つい最近までCubsの顔だった方です。

野球を愛し、"Let's play two"(もう一試合やろうぜ)という言葉がよく知られています。台座には "MR. CUB"の文字。 

 

ショートを長く守りながら通算512本塁打。ホームラン王2回、打点王2回の強打で鳴らした選手です。残念ながらポストシーズンには一度も出ることができませんでしたが、低迷期のCubs一筋に19年プレーしました。

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ヤディア・モリーナ(Yadier Molina)

Cardinalsの正捕手ヤディア・モリーナです。

2004年にMLB昇格。2005年から2019年時点でなんと15年にわたりCardinalsの正捕手として活躍しています。2020年が契約最終年。最近2021年もプレーしたい意向を表明してくれいてるのは嬉しいところです。

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捕手王国プエルトリコ出身です。アメリカの自治領であるプエルトリコは、名捕手を

たくさん輩出しています。調べてるんですけど、理由が分からないんですよね。年によっては30球団のうち10球団以上の正捕手がプエルトリコ出身の時もあるんですよ。

ベンジー、ホセと二人の兄もMLBのキャッチャーで、3兄弟でMLBの正捕手を務めるとかなかなか出ないですよね。

 

ヤディア・モリーナはとにかく見ていて楽しい選手ですね。試合を支配してしまうんですよ。9-8でCardinalsが勝った試合も目立っていました。9回表にクローザーのキンブレルからいきなり初球を同点ホームランとしたこともありますが、ピンチの時にマウンドに行って間を取ることで、防いだ失点もあったと思います。リードする投手が不調でも、失点を少しでも防いだ結果が、9-8なんだと思いました。

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キンブレルから同点ホームラン

モリーナは2013年のWBC準決勝でプエルトリコ代表として日本代表と対戦し、若く実績のない投手をリードし、3-1で日本を破った試合も印象に残っています。打者に考える暇を与えない、短いタイミングで次々と投球させたかと思うと、勝負どころでは長い間を使ったり、変幻自在に時間を操り、日本打線を抑えた姿には感銘を受けました。

 

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ネクストでも風格。37歳捕手ながら打順は5番

試合中は相手チームの選手や審判とのコミュニケーションをかかしません。この日のCubsのカラティーニもプエルトリコ出身のキャッチャー。

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相手の捕手ともお話してます。

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打者ともコミュニケーション

これは初回、一死一二塁の場面で4番カイル・シュワーバーを迎えた場面。異変を感じたのか、打席の途中でマウンドに駆け寄ります。しかも、わざわざ投手ハドソンに対してセンター側にゆっくり回り込んで時間を稼ぎました。結果的にシュワーバーは四球。続くゾブリスト、カラテイーニに対して連続押し出しでしたが、リスクを感じたらすぐ摘み取りに行く嗅覚と対応力は凄まじいものがあります。

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センター側に回り込んで間を長く取る

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投手交代では普通の位置に



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ホームランの瞬間は写せませんでしたが、7回の投手ゴロ

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抑えのマルティネスと勝利のタッチ





 

Cubs 8 - Cardinals 9 (2019/9/21)

昨年9月に見たシカゴでの試合は内容も濃かったので、自分の整理のためもあり記事にします。

 

日本を出る前には、9月下旬のナショナル・リーグ首位攻防を観戦できると思っていたのですが、試合開始前の時点で首位Cardinalsに対して3位のCubsは5ゲーム差をつけられており、ワイルドカード争いからも脱落寸前でした。

カブスは9月13日から15日かけて17点、14点、16点と3試合連続の大量得点で首位まで2ゲーム差の2位に迫りながら、9月17日から9月20日まで4連敗。ジェットコースターのようなチーム状態です。

 

https://www.baseball-reference.com/boxes/CHN/CHN201909210.shtml

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スコアで分かる通り、Cardinalsが先制した後、なんと6度の逆転の末にCardinalsが9-8で勝利するという死闘でした。延長でもないのにCardinalsは投手9人、Cubsは7人をつぎ込んでいます。

https://www.mlb.com/gameday/cardinals-vs-cubs/2019/09/21/565203#game_state=final,lock_state=final,game_tab=box,game=565203

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豪華なスタメンです。ここまで16勝のダコタ・ハドソンと13勝のホゼ・キンタナの両先発ですが、この打線を抑えられなくても仕方がない。

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Cardinalsは犠牲フライや内野ゴロによる得点を絡める一方、Cubsはマッドン監督の策があたり、代打ホームラン2本。ポストシーズンのような見ごたえのある一戦でしたが、9回表に登板したCubsのクローザーキンブレルが先頭のモリーナ、続くデヨングにまさかの2球連続ホームランを浴び、逆転負け。クローザーが2球で2失点で、ファンからは大ブーイングを浴びていました。しかし、キンブレルは夏まで契約できなかったので、昨年の不調を攻めるのは酷な感じもします。

9回にはスタメン外れていたバイエズも代打で出てくるなど、満足度の高い試合でしたが、Cubsの2019年シーズンが実質終わってしまった試合でもありました。この後Cubsは連敗を9に伸ばし、残り試合を2勝5敗で終えたのでした。

 

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クリス・ブライアント 豪快なスイング

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ダコタ・ハドソン 対 ベン・ゾブリスト

 

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悲しきキンブレル

 

カブス対カージナルス戦のファンの座り方

ずっとコンデジで我慢していた分、3年前に初のミラーレスとして気合を入れて富士フイルムのXT-2を購入しました。全然使いこなせてなくて、反省していますが、一色だけ抜き出す機能があるので、遊んでみました。

 

この試合はカブスカージナルスで、同じナショナルリーグ中地区の伝統球団同士ということもあり、ファンも互いに対抗心を持っています。中止になりましたが、今年開催予定だったMLBのロンドンシリーズで、昨年のヤンキースレッドソックスに続いて選ばれたのがこのカブスカージナルス戦であったことからも、重要なカードであることが分かると思います。

 

個人的にはニューヨークやボストンよりもシカゴやセントルイスのファンの方が穏やかな印象です。野球を楽しむなら、カブスカージナルス戦の方が好きかもしれません。

 

シカゴでカージナルス戦を見るのは、初めてのアメリカ旅行であった1998年以来なのですが、ファンの座り方が面白いなと思ったので、こんな写真を撮ってみました。野球の試合では、通常一塁側にはホームチームのファン、三塁側にビジターチームのファンが座ります。日本でも最近はファンが座る場所を分けることが定着してますね。

 

ところが、どうやらカージナルスファンは球場全体に散らばってるので、一塁側にも結構赤い帽子やシャツが目立つのです。でも、喧嘩が起きるわけでもなく、球場全体で野球を楽しんでいる感じで、とてもいい時間を過ごせました。

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一塁側のカージナルスファン

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一塁側のカブスファン

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リグレーフィールド(Wrigley Field)

2013年の話を続けたので、昨年訪れたリグレーフィールド(Wrigley Field)をご紹介します。シカゴはANAとユナイテッド・エアラインのハブ空港でもありますので、アメリカの中でも行きやすい都市ですね。

 

1914年開場で、1908年に建てられたボストンのフェンウェイ・パークに次いでMLBで2番目に古いボールパークです。シカゴ・カブスの本拠地として日本でも有名ですね。初めてアメリカ旅行に行った1998年に訪れた時に比べると改装されてとてもきれいな球場になりました。古くてぼろいが故の良さというのももちろんありますが、野球を楽しむ上では快適なボールパークに生まれ変わっています。

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コンコース

なんと言ってもリグレー・フィールドは外野フェンスの蔦が美しいのですが、この時は近くで撮影しませんでした。前日にクリーブランドから移動してシカゴで2試合観戦する予定だったのですが、私が乗る予定の早朝発の飛行機がテキサスで悪天候のため足止めを食っており、夜中にシカゴ着となったため、1試合しか見れなかったのです。もう1試合あれば、外野付近も写真たくさん撮りたかったなあ。

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場外のビルが屋上に特別席を設置しています。大きなスコアボードも建てられたので、特別席は少なくなりましたね。ここから見るのも楽しそうです。

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近年MLBで流行りの大型スコアボード。これをうまく使われると、心に響いてきます。こんな選手紹介されたらテンション上がりますね。

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MLBの開幕戦(2013/4/1 Washington Nationals)

MLBプロ野球ともに6月・7月に無観客で開幕を目指す方向のようですが、野球観戦ができないゴールデンウィークはなんとも冴えないものです。

もう7年前になりますが、2013年4月1日のWashington Natinalsの開幕戦を振り返りたいと思います。

 

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クレーンで掲げられた星条旗

 

Natinalsは前身のMotreal Exposが2005年に首都ワシントンD.C.に移転して以降低迷が続いていましたが、前年の2012年についにナショナルリーグ東地区優勝のタイトルを獲得します。ポストシーズンでは地区シリーズ第5戦でCardinals相手に勝利までストライクあと1球というところから逆転負けを喫し、雪辱に燃えるシーズンでもありました。

 

2013年は前年デビューしたスーパースター ブライスパーパーとエース スティーブン・ストラスバーグの投打の看板が軸となり、スポーツイラストレイテッドのMLB開幕特集でもWorld Series優勝筆頭候補に挙げられていました。表紙にはMr.Octoberの文字とともにガラスを剛速球でガラスをぶち破るストラスバーグ、特集の先頭ページにはRaysを破って優勝するワールドシリーズ優勝までのポストシーズン予想と、ハーパーの力強い後ろ姿が掲載されています。

ストラスバーグがまさにミスター・オクトーバーとしてナショナルズワールドシリーズ優勝に導くのはこの6年後の2019年。この表紙を見るとあらためて感慨深いものがあります。

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オフシーズンには名称デイビー・ジョンソンが2013年シーズンについて

"World Series or Bust"(ワールドシリーズ制覇、さもなくば破滅だ(意訳))と発言、チーム、ファンにとっても非公式のモットーになり、2013年シーズンへの期待は大きく盛り上がっていました。そもそもエースのストラスバーグは2012年シーズンはトミー・ジョン手術明けのため160イニングまでの制限があり、ポストシーズンに投げていませんでした。もし、2012年のポストシーズンでストラスバーグが投げていれば、地区シリーズも突破し、そのままワールドシリーズも制覇できたかもしれないという思いがファンの中にもありました。

こちらはフリーペーパーの表紙です。

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試合前のセレモニーでは2012年の地区優勝のボードの序幕が行われます。首都ワシントンD.Cのチームとしては実に79年ぶりのポストシーズン進出、ナショナルズとしては初のタイトルですから、ファンの喜びもひとしおです。

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そして国歌斉唱。国歌斉唱をライブで聞けるのもMLBの魅力の一つです。

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はい、でっかい国旗も広げます。とにかく、みんな星条旗大好きです。

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そして、試合の方はというと、マーリンズ相手にハーパーがホームラン2本、ストラスバーグが7回3安打無失点と理想的なスタートを切りました。

https://www.baseball-reference.com/boxes/WAS/WAS201304010.shtml

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ハーパーの2本のホームランです。特に2本目は凄まじい打球です。開幕戦なのに、観客席からMVPコールが沸き起こりました。

 

 

翌日のワシントンポスト

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こちらもワシントンポスト。渾身のジャンプをする男の子。野球を観に行く喜びがあふれています。アメリカの新聞は写真がいいですね。

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それにしても開幕が待ち遠しい。コロナ早く収まるといいですね。

 

ピッツバーグお勧めのホテル

お勧めもなにも、一度しか行ったことのないピッツバーグですが、宿泊したホテルがなかなか良かったので、ご紹介します。ピッツバーグってあんまり観光に行く方いないかなあ。古い建物が多く、美しい街です。

お勧めするのは、こちらのプライアリーホテルです。

https://thepriory.com/about-the-priory-hotel.php

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 ダウンタウンから橋を渡る必要はありますが、価格もお手頃で、こじんまりとしたとても居心地のよいホテルです。1888年に建てられたという古い建物です。ドイツ移民の方が創業したホテルで、朝食のバイキングには本格的なハム・ソーセージが出されます。中でも生ソーセージがとてもおいしかったのですが、疲れて早起きできなかったので、初日の朝にしか食べられませんでした。泊り客はみんな狙っているのです。一口食べたらもっと食べたくなるようなおいしさなのです。この時ブログ書くつもりもなかったのですが、写真を残していました。それぐらい美味しかったのです。

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